> ソロモン戦におけるジムの役割

 

 宇宙世紀0079、地球からもっとも遠い宇宙コロニー、サイド3のジオン公国軍は、地球連邦に対し宣戦を布告
した。ジオンは圧倒的数量差をモビルスーツと呼ばれる人型兵器を使い、序盤から優勢に勢力を拡大していった。
数で勝る連邦も、兵器の歴史を覆す「決戦兵器」としてのモビルスーツになす術もなく勢力を後退する事を余儀なく
されていた。しかし、連邦軍もただ手をこまねいていたわけではない。「V作戦」とよばれる、連邦製モビルスーツを
中心とした兵器開発によって、状況の変化に成功する。「RX−78ガンダム」。
ジオン軍の兵士に「連邦の白い悪魔」と呼ばれたこの機体の圧倒的性能により、連邦の地上軍の作戦は成功を
収め始め、さらにガンダムを元にした初の連邦製量産型モビルスーツ、RGM−79が生産開始され、地球上
のみならず宇宙でも連邦の勢力は回復していった。そして、宇宙でのジオン軍の重要な拠点の1つ、
「ソロモン」を奪取すべく開始された
「星一号作戦」では、開発初期から対MS戦を考慮して開発された、
「RGM−79GM」の本領が発揮され、地球連邦軍は見事勝利を収める事が出来たのである。

 このページでは、何故地球連邦軍が勝利出来たのか、またどれほどRGM−79ジムが優秀な機体だったかを、
実際のフィルムの中、及び資料の中、さらには私の勝手な思い込み等を踏まえて、ソロモン攻略戦をもとに
検証していきたいと思う。

事実、勝利したのは連邦である

 そもそもの事実として、一年戦争で連邦軍が勝利したのである。これはなぜか?諸説いろいろある。
ガンダムが強かったからだ。ギレン総帥が死んだからだ。圧倒的物量の前ではジオンの国力では太刀打ち
出来なかったからだ。しかし、よく考えて欲しい。ガンダムが強かったから。もちろんガンダムは強い。
ニュータイプのアムロ・レイが乗ったガンダムはほぼ無敵状態だった。しかし、実際の戦争では、高性能の
兵器がたった一機あった所でその軍が勝利することなどありえない。もちろん、ビグザムを倒したのも、
エルメスを撃破したのも、ジオングを打ち破ったのもアムロである。しかし、それだけでは戦争には勝てない。
 ギレン総帥が死んだから。ギレンだから、なんとかあそこまで持ちこたえられただけの話である。
ア・バオア・クーに逃げ込んだ時点でジオンの敗北はほぼ決まっていたのだから。
圧倒的物量。確かに地球連邦軍の方が数は多かった。しかし、ア・バオア・クー戦の前にコロニーレーザー
によって地球連邦軍の艦隊は約半分を失っている。要するに、ソロモン戦よりも少ない数でア・バオア・クー
戦に勝利したのである。この辺りは別ページで語るとして(鋭意製作中・・・スミマセン)、とにかく、連邦軍は
勝ったのだ。なぜだ!?ぼうやだからさ・・・じゃなくて。
ジムが優秀だったからだっ!(断言)

ジムは優秀機だったという根拠

双葉社刊「GREAT MECHANICS」の考察によると、ランチェスターの法則、というものを持って検証している。
武器の性能が同じであれば、必ず兵力数の多いほうが勝つという法則だ。
1対1ならば、すなわち一人が一人としか戦えないなら数の多いほうがその分だけ勝つ。兵の数が少ないなら、
局地戦に持ち込んで局面で数を多くし、各個撃破を繰り返すことで勝てる、というものだ。
さらに、一人が複数の敵を攻撃できる近代戦では、敵より数が多ければ多いほど相手に損害を多く与える
ことが出来る。ギレン・ザビが「ここを落とすには数が少なすぎるな」と言ったように、連邦の戦力が圧倒的に
有利だったとは思えない。数が同等、もしくはそれ以下の場合、ランチェスターの法則からジオンが圧倒的に
有利になる。それを覆すには1つの条件しかない。それは、兵力が優秀、すなわちジムが優秀だったからだ!

しかし・・・

事実、アニメの映像でしかない事なので、実際どれほど優秀だったか、はさっぱり分からない。後の出版物も
オフィシャルと思われるものでも意見がばらばらだし。と、言うことで、なら勝手に考えちゃっていいんじゃないか?
って事で、次ページから対ソロモン戦におけるジムの活躍を検証していきたい。
・・・最初にあやまっておきますが、内容は我がバイブル、「GREAT MECHANICS」の受け売りです。

 

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